また一難

 ホッとしている間もなく、次の仕事が来てしまった。来てしまった、などというのもこのご時世に贅沢な物言いだろうが、少し休みたいのがホンネだから、そういう気になるのもやむを得ない。
 加えて、日立フローラ・ノートPCが壊れてしまった(涙)。これも治したい。メモリ2Gは新品だし。CPUだろう、と思ったので、富士通ノートのセレロンとソケットが合えばニコイチで乗り切れるかな、とも気楽なことを考えたが、調べてみたら、マザーボードが壊れている場合もあるそうで、とにかくバラして中を見てみないとわからない。
 そんなことが自分に可能か? という問題が発生して、困っているところだ。

終わりましたよ

2月1日午後11:58。
今回は参った。こんなに書けないのは27年ぶりだ。あの時は業界紙の家庭菜園記事だったが(「菜園ティストの勧め」、だったか)、あのとき以来だ。
しかし、なんでも終わる日は来る。歩いていれば、いつかゴールインする。最後の「(終)」を打ち終えて、ルビ付きファイルとルビなしファイル(行数確認用)の2本を送信した。それが1行めの時刻。
メールに乗って、すーっと消えていった。その瞬間、昨年末からの心の中のもやもやと固まりも、すーっと消えていった。
今夜は、ようやく済んだ、という余韻に浸って一人で乾杯しよう。
(しかし、肴は昼間おやつ代わりに食べてしまったし、先々の考えが相変わらず足りないなあ)
終わったら会いたい人があり、連絡を入れよう。

くたびれるので

 何日も(はや何週間もだが)机の前を離れず、睡魔に襲われれば、3枚重ねて敷いている座布団を直列にして簡易寝床を作って仮眠している。地下が寒すぎるので、その真上の和室に避難したのが運の尽き、と言おうか、畳に座り机という環境なだけに、簡便な道具ですぐ眠れてしまう。枕と毛布を、机の横の押入れから引っ張り出せば、中学生のころ保健室で快眠できたように、あっという間に「浮世の馬鹿は起きて働け」のシエスタだ。母は日本海側のラテン系だから、良くそんなことを言っては昼寝をしていた。つくづく遺伝は怖いものだ。
 しかし、深夜に一人起きてノートパソコンに向かっているとなんだか寂しいので、音楽でも聴きながら作業することにしたが、手間はぶきすることを思いついた。たしか、ネットのお気に入りにRadio Stasionというのがあったはずで、それをBGMにクラシックなどを流しっぱなしにしてやろう、といった思いつきだ。
 先日メモリを2Gに増やした日立フローラ270WをBGM専用機にして、仕事は富士通ノート830NU/Lで入力すればよいから、外部スピーカーにはKenwood MDX-G2(AUX経由/画像)を使い、フローラとつなぐことにした。G2は、5年前に、CD部動作不良、中古、1,000円、で買っておいたものだが、しばらく鳴らしていなかった。


 一方がヘッドフォンプラグで他方がミニプラグ、というコードが見つかった。これではつなげない。引き出しを捜すと標準プラグをミニプラグに変換するアダプターが出てきた。昔買っておいたものだが、10年ほど使っていなかった。ヘッドフォンプラグにそれを付けても、まだ長さがたりず、PCとMDX-G2が結ばれない。
 万策尽きたかな、と諦めかけたら、目の端にミニプラグ延長コードが見えた。これも以前、アクティブスピーカーの延長用に100円ショップで買っておいたもので、デスクライトに引っ掛けたまま、忘れていた。これで無事にすべてつながり、G2からバロック音楽が流れ始めた。
 G2は、7cmフルレンジ×2、フロントバスレフで、リモコンで音量微調整も利くし、サウンドモードをラウドネスにしてやれば、小音量でも聴きやすい。 しばらくは気持ちよく聴いていたが、歌曲になったら突然声を張り上げたりして落ち着かない。このメディアはとにかくジャンルが多く、ラジオ局もたくさんあり、なかなか便利だと初めて知った。ジャンルを映画のサウンドトラック専門局に代えてみたら、これがなかなかよかった。知らない映画のテーマも穏やかで聴きやすい。
 当分、映画音楽掛け流しで行くことにした。

思いがけない復活法

 しかし、だてにここまで失敗の多い人生を歩んではいないから、風呂を沸かしてゆっくり湯船に浸かりながら、考えた(昼間の2時ごろ)。PCの設定が壁になっているのか、それならBIOSか、メモリ自体が不良品か、それとも相性なのか、手元にあるノート自体の個体の問題か、静電気が残っていてメモリを飛ばしてしまったのか、とファクターを脳裏で転がした結果、あきらめて1枚抜いたメモリは、富士通FMV-830nu/lのものと同じだから、差し替えて見ることにした。
 せっかくなので、風呂上りに体重計に乗ってみると、前の晩の食後より1kg減っていた。前年同期より17kg減らした体重は維持できている。まあ、そういうことで少し気を取り直して、差し替えにトライ。
 フローラから取り外した1Gメモリは、富士通ノートであっさり認識。メモリに問題があるのではなかった。また、ネットで調べてみて、BIOSを書き換えることについては、まるでわからない者は手を出さないほうが無難、ということが改めてわかった。というのも、原因がそれで、修正法はこれだ、という手順さえ見つけられれば、マニュアルどおりにやってみるのだが、それが見つけられないのでさし掛け(ペンディング)にしていたからで、やはり止めておくことにした(賢明だったようだ)。
 思い立って、「メモリ 増設 認識しない 日立 フローラ 270W」で検索してみたら、同様の悩みの相談例が見つかった。解決法は、「エアーダスターでメモリスロットにたまっているかもしれないホコリを吹き飛ばし、メモリを再度がっちりはめ込んでみる」だった。質問者が「有難うございます。無事2Gに増設できました」と回答者に礼を述べているのが実に羨ましい。
 そんなことがあるのか、と怪訝に思ったが、成功例があるのだから見習ってもよいだろう。他のノートPC修理用にエアーダスターは買っておいたから、早速取り出して、調べたとおりにやってみた。
 メモリをがっちり取り付けて、パワー・オンするとフローラが立ち上がり始めた。また画面が突然暗転するんじゃないか、という不安をよそに、何の変化もなくXP画面となって落ち着いた。マイ・コンピュータのプロパティを開いてみると、さも当然のようにメモリが2Gで認識されていた。う〜ん、あれで良かったんだな〜、と狐につままれたような気はするものの、ホッとひと安心。
 ただし、今回フローラに挿したのは、メーカーも容量も同じメモリだが、富士通で先ほどまで動いていたもの。フローラから取り外したものが、代わりに富士通のノートで問題なく動いているとはいうものの、よく聞く「相性」というものが、あったのかなかったのか、それはわからない。
 今のところは、エアーダスターによるホコリ掃除が功を奏したのだろう、としておく。2Gになったらやはり起動も終了も速くなり、ウェブを次々開くのも楽なようだ。オフィスも入れたし、画面はきれいだし、キーの感触もよいし、仕事で不自由のないノートPCが2台となり、充実した気分になった。めでたしめでたし、だ。
 仕事しよう。

いつものようにやってみたら

 先日、10日ほど前に、いつもの中古PC屋さんからメールマガジンが来て、また格安セールをやりますよ、とのことだった。もう要らないかな、とは思ったが、覗いてみたら、日立FLORA 270W PC8NB9-XFD4CCA10 というノートがオークション開始価格1,000円だった。それがこの画像。

 仕様の概略は、CPU PenM 1.73G HDD 20G メモリ512M 15インチSXGA DVDコンボドライブ FDD USB2.0×3
 入札したところ、あまり追いかけてくる人もなく4,200円で手に入った。送料1,300円也。おまけで、無線LANカードが付いてきた。うちの無線LANルーターと同じバッファロー製の子機だから、AOSSという親機と子機がボタンひとつで相手を探し、セキュリティデータなどをやり取りして、自動で接続してくれる、という機能が使え、設定は楽に終了。プロバイダのデータもそこから貰ってあるCD-ROMの自動再生ですぐ設定完了。
ネットに接続し、マイクロソフト・アップデートをかけると、XPがSP2からSP3となり、セキュリティ・エッセンシャルズも無事インストールできて保護を始めてくれた。
ここまでやって、従来どおりメモリ増設のための格安メモリ探しをしたが、やはりこの前の上海問屋ヤフーBB店が最安だった。PC2700 DDR SODIMM CL2.5 1G 200pin が1枚1,954円。お一人様2枚までとのことなので、2枚注文。送料は210円だったが、ほぼポイントで充当できた。
 日立のサポートページでこのノートPCの最大メモリ量を見てみたら、1Gだった。例によって、バッファローのメモリ検索から適合機種をみると、日立では1Gとしているが、2Gまで増設可能だという。バッファローがそう言うのならそうだろう、と2Gへの増設にトライした。
 今回届いたメモリは台湾のEUDAR Technology社製。ノートPCのサポートページからダウンロードした取扱説明書で確認しておいたとおり、電源コードを抜き、裏返してバッテリーをはずし、精密ドライバのプラスでメモリ取り付け場所(スロット)のふたのネジを2本ゆるめ(ネジはふたから外れない作りで、小さなものをすぐに見失う僕にはありがたい)、ふたを開ける前にスチール製のデスクライトのアームに触って、体にたまった静電気を逃がすようにしておいた。
 2つのメモリスロットにはそれぞれ256Mのものが付いていた。ひとつずつ両側のフックを慎重にはずして1Gメモリに差し替え、ふたを閉めて元通りにし、電源を入れてみた。いつもこのときは少し不安になるが、まあ大丈夫だろう、とたかをくくっていたら、「ようこそ」画面が出てXPの草原画面に変わったな、と見るまに暗転。真っ黒な画面の中にErrの文字。強制終了して起動しなおすと、windowsは問題を修復しました、と画面に文字が現れ、無事動き出した。
 初めて見た画面だったので、心臓に悪かった。安堵してマイコンピュータのプロパティを開き、メモリ量を確認すると1G分しかない。先ほどの暗黒画面の白抜き文字を思い出すと、メモリに物理的なエラーがある、と言っていたようだ。いろいろと英文で書いてあったが、日本語にしてほしいものだ。
 これを何度か繰り返して、結局2Gに増設するのはあきらめ、メモリを1枚抜き、1G動作でPCを安定させて作業を終了。気分としては、ふるさとの海辺で波に向かって石を投げ、バカヤロー、と言いたいやるせなさだった。2,000円弱がパーになったからだ。

原稿抱えて盛り上がらず

 箱根駅伝往路も終わりの今日、1本原稿アップ。予定では、今日はもう2〜3本挙げるつもり。予定通りに行ったためしはあんまりないが、まるでないことでもない。今日の箱根駅伝は、早稲田5区の山本君が途中で明治に抜かれて3位に下がるも、ゴール間近の箱根神社大鳥居前で抜き返し、却って差を付け、2位でフィニッシュ。
 この見事な頑張りに、「ひとがみな われより偉く見ゆる日よ」の感を、またまた強くした。下の句で頼りにされている妻は子供と親しんで、パルコなどへ新年初売りのようなものを見に行って留守。ほかに親しむ者も無く、外に出て郵便受けを確認したら賀状が来ていた。賀状と言うとおり、かつては書状だったので、手紙で新年を寿いで下さった方があった。現今、俗に年賀状と言っているものの頭には「郵便はがき」と書いてある。
 それはさておき、例年のうちの賀状は、子供が関取高見盛をメインテーマにコラージュで作成する慣習となっており、年明けに今年の意図は何でしょうか? という問い合わせも受けたりする判じもの的な絵柄だった。ところが、今年はやむを得ない事情で家人作成となった。その制作に活躍してくれたノートPCがこれ(NEC LaVie L LL500/2D・画像)。

 調べてみたら2002年1月発売だったので、ちょうど10年前の機種である。発売当時、家人が環八沿いのヤマダ電機で新品を12万3,000円ほどで買ってきた。中古買い取り価格もついでに見てみたら、2010年の買い取り参考価格で「200円」だった。そりゃそうだろうな、と納得もさせられる価格だ。CPUはモバイルAMD Duronで900MHz HDD 30G メモリは最大512MB USBは1.1が2口 画面は14.1インチTFT液晶だ。これにウイルスバスター2011を入れていたら、頻繁にフリーズするようになったので、マイクロソフトエッセンシャルズに替えたら、ウソのように軽くなった。XPもSP3に、IEも8.0にしているが、まったく不自由が無い。このノートに年賀はがき作成ソフト「賀王」が入っており、それが役に立ってくれた。200枚印刷するのもすぐだった。
 液晶画面は明るくてきれいだし、オフィスXPも入っているし、いまのところ不具合も無いので、メールしたりネットを見たりで、まだ役立ってくれそうだ。