いつものようにやってみたら

 先日、10日ほど前に、いつもの中古PC屋さんからメールマガジンが来て、また格安セールをやりますよ、とのことだった。もう要らないかな、とは思ったが、覗いてみたら、日立FLORA 270W PC8NB9-XFD4CCA10 というノートがオークション開始価格1,000円だった。それがこの画像。

 仕様の概略は、CPU PenM 1.73G HDD 20G メモリ512M 15インチSXGA DVDコンボドライブ FDD USB2.0×3
 入札したところ、あまり追いかけてくる人もなく4,200円で手に入った。送料1,300円也。おまけで、無線LANカードが付いてきた。うちの無線LANルーターと同じバッファロー製の子機だから、AOSSという親機と子機がボタンひとつで相手を探し、セキュリティデータなどをやり取りして、自動で接続してくれる、という機能が使え、設定は楽に終了。プロバイダのデータもそこから貰ってあるCD-ROMの自動再生ですぐ設定完了。
ネットに接続し、マイクロソフト・アップデートをかけると、XPがSP2からSP3となり、セキュリティ・エッセンシャルズも無事インストールできて保護を始めてくれた。
ここまでやって、従来どおりメモリ増設のための格安メモリ探しをしたが、やはりこの前の上海問屋ヤフーBB店が最安だった。PC2700 DDR SODIMM CL2.5 1G 200pin が1枚1,954円。お一人様2枚までとのことなので、2枚注文。送料は210円だったが、ほぼポイントで充当できた。
 日立のサポートページでこのノートPCの最大メモリ量を見てみたら、1Gだった。例によって、バッファローのメモリ検索から適合機種をみると、日立では1Gとしているが、2Gまで増設可能だという。バッファローがそう言うのならそうだろう、と2Gへの増設にトライした。
 今回届いたメモリは台湾のEUDAR Technology社製。ノートPCのサポートページからダウンロードした取扱説明書で確認しておいたとおり、電源コードを抜き、裏返してバッテリーをはずし、精密ドライバのプラスでメモリ取り付け場所(スロット)のふたのネジを2本ゆるめ(ネジはふたから外れない作りで、小さなものをすぐに見失う僕にはありがたい)、ふたを開ける前にスチール製のデスクライトのアームに触って、体にたまった静電気を逃がすようにしておいた。
 2つのメモリスロットにはそれぞれ256Mのものが付いていた。ひとつずつ両側のフックを慎重にはずして1Gメモリに差し替え、ふたを閉めて元通りにし、電源を入れてみた。いつもこのときは少し不安になるが、まあ大丈夫だろう、とたかをくくっていたら、「ようこそ」画面が出てXPの草原画面に変わったな、と見るまに暗転。真っ黒な画面の中にErrの文字。強制終了して起動しなおすと、windowsは問題を修復しました、と画面に文字が現れ、無事動き出した。
 初めて見た画面だったので、心臓に悪かった。安堵してマイコンピュータのプロパティを開き、メモリ量を確認すると1G分しかない。先ほどの暗黒画面の白抜き文字を思い出すと、メモリに物理的なエラーがある、と言っていたようだ。いろいろと英文で書いてあったが、日本語にしてほしいものだ。
 これを何度か繰り返して、結局2Gに増設するのはあきらめ、メモリを1枚抜き、1G動作でPCを安定させて作業を終了。気分としては、ふるさとの海辺で波に向かって石を投げ、バカヤロー、と言いたいやるせなさだった。2,000円弱がパーになったからだ。