更新インストールを繰り返し

 忙しいときに限って、PCではミニ・トラブルが起きるものだ。修正用プログラムをインストールしてください、というお知らせが、何度操作を繰り返しても消えずに現れる。いい加減くたびれて、こういうトラブルについて対処法を検索してみると、やはりちゃんとあった。その勧めにしたがって、マイクロソフト・セイフティ・スキャナーをダウンロードし、実行させている。ただし、とても時間がかかる。今、スキャン開始から1時間半過ぎたところで、25万以上のファイルのスキャンが済んだようだが、いつ終わるのかまったくわからない。
 仕方がないのでBGMを映画音楽掛け流し(YouTube)にして、コーヒーを淹れ、溜め息をついていたら、「道」のテーマが流れてきた。この映画は、見ると悲しくなりすぎるので、記憶の中で反芻はするが、ビデオやDVDを借りに行こう、とは、けして思わない映画だ。この映画が好きだったり、気になる人は当然ながら数多く、検索してみたら、「映画『道』のこと 辻基夫」という方のページがあり、示唆に富んでいたし、何度も見ておられるので(翻訳のバージョンも変えて)、ずいぶん教えられた。そういえばそういうシーンがあったな、とか、そのシーンのもつ意味、とか、だ。たいへんに優れた考察だ。
 僕には、粗暴な(?)大道芸人ザンパーノと軽業師は一人の男(アダム)を二つに割ったそれぞれであり、ジェルソミーナはイヴそのものなのだ、と映画を見た(テレビで)高校生のころから、そう思われる。自分の半分が死ねば、愛も力尽きて死んでしまう、そういう映画なのだ、と直感して、その理解は変わらない。辻氏に比べれば(比ぶべくもないのだが)、ザンパーノ的粗雑さだろうが。

 家人に、ミニバラを好きに摘んで飾りなさい、と言っておいたら、画像のようにした。白いのは郷里からの苗を育てたシャリンバイ(これも20年もの)、ヤマモミジの葉は鮨折に入っていたもので、可愛いため捨てられなかった。
 1時間50分でスキャンは済んだが、トラブルは治らない。
 ペンディングとしておく。仕事にならないから。