寒さも少し緩み

立春というか啓蟄というか、そろそろ蠢動しないとな、と思ううちにやや暖かくなったので、地下に降りて、溜まった持ち帰り資料ダンボールの整理を始めた。
整理しないと居場所がない。
地下室は寒いうえに換気扇も回すし、この換気扇の取り付け位置が南側のジャロジー窓とショートサーキットを起こす場所。東側と南側の2か所の窓を少し開けてやらないと、換気扇が苦しがってゴォォーっと、うるさい。窓を開けると、ぴたっと音は止まり、とても静か。回っているのに気づかないくらい。
しかし、2か所の窓を開けることで、完全に外と直結だから、冬は寒く、夏は(とくに昨年や一昨年は)暑くてエアコンの電気代にヒヤヒヤする。しかも、5面打設のコンクリートから湿気がほぼ抜けるまで、10年かかった。初めの設計にもよることだから、他のお宅では乾燥しやすいように造ってある場合も多いようだ。
この気候なら長時間いても我慢できるな、と思い、昨日から整理に入った。
ポットを持って降り、机の上をとりあえず片付け、コーヒーを淹れて、BGMでも聴きながら作業を進めよう、と思ったら、案じていた3連奏CD/DENNON UDCM-M10(画像)の調子がやはりよろしくない。

これは一昨年、大阪の中古品業者から4,000円で買ったものだ。
どうしても欲しかったため、自分にしては大枚をはたいたもので、わずかな振動でも音飛びします、という注記はあったが、床がコンクリートで、自作の3.5寸角ヒノキのログデスクの上に置くんだから音飛びは問題ないだろう、と考えての購入だった。
これがまあ、やや甘かった。問題はどうもピックアップ周辺、センサー、レンズ、ローディングメカあたりにあり、動作が気難しい。
一度、トレイが開かず、CDが取り出せなくなったこともあった。
この時は、これはバラして見るしかないかな、とも思い、サイド、裏、底とねじのある位置を確認するために本体をぐるぐる回した。
その後、再度通電して、トレイ出し入れのボタンを押したら、スルスルと出てきた。err、err と何度も表示されたときには、正直参ったのだが、こんなことで直ったのだった。
ただし、その日の聴き初めには、毎回レンズクリーニングしないと音飛びが激しく、落ち着いては聴けない。15年前に買って、いまだに使っているaudio-technica AT-CDL7(湿式レンズクリーナー/画像)を必ず最初に回して、その後3枚の好きなCDを入れている。これで1日は持つ。次の日はもうダメ。

このレンズクリーナーで助かっているが、クリーニング液が残り少なくなってきた。イソプロピルアルコールだろうから、そちらのストックから補充することにする。
UDCM-M10の根本的なメンテナンスが必要なのだろうが、ネットで見たこのCDPの修理は、たいへん面倒。ピックアップやベルトにたどり着くまで、延々と部品を取り外さなければならないようだ。もう少し簡単なもので腕を磨いてから、壊さないようにチャレンジしようと思う。
とにかく今日については、調子は完全に戻ったので、50〜60年代のポップス・オムニバスを入れて、良い機嫌で整理作業に戻れた。
ピーターとゴードンが「愛なき世界」を歌ってくれている。