原発震災は至るところに影響するようで

 東日本大震災より前に買っていたが、セッティングを換えようにも地下室があんまり寒いのでつい億劫になり、その後の地震津波原発事故ですっかり気持ちが落ちこみ、梱包を解く気にもならなくなっていたDENON-UDRA-M10Eというレシーバーユニットを思い出して、ノートPC (FMV830NU/L) に繋いでみた。
 このレシーバーもオークションで3000円くらいで落札したもので、リモコン・取扱説明書付きの美品だった。

 これまではノートPCのヘッドフォン端子からヤマハのアクティブスピーカー(10年前のプリウス・デスクトップPCの付属品)に繋いで聴いていた。
 ヤマハの音も中域が聴きやすく、傾向としては好きなホームラジオのながら聴きのようで、それで長く満足していた。これだって贅沢な時間の過ごし方だな、と思うと、それ以上あれこれとたかがBGMを聴くために余分にエネルギーを費やすなど、このご時勢に「非国民」的にも思えてきた。
 昨日、仕事に疲れて、音楽をボーっと聴いていたら、1Fのオーディオセットとの違いが気になり始めた。ここはホントはドンッとくるよな、とか、声がもっと底深く響くよな、とかだ。少し気持ちに余裕が出て来たのかもしれない。
 思い付きをいきなり試みるより、少し調べてからの方が良いかなと思われたので、PCのオーディオ出力をアンプのAUXに入れる際、なにかデメリットやら注意点があるものなのかと検索してみた。
 より良い音で楽しむには、という参考情報も役に立ったが、ダイレクトに繋いで差し支えはないようだった。PCからの出口はアナログ出力に換えてあるのだから、そりゃそうだろう。
 ノートとレシーバーを繋ぐケーブルも、ステレオミニプラグと赤白ピンプラグのものを近所の電器屋の廃業セールで買っておいたストック(50円だった)があったので、接続は楽勝。
 同じDENNONのスピーカーSC-F101をKENWOOD R-SA7からUDRA-M10Eに繋ぎ換えて音を出してみると、格段に良くなった。Windows Media Playerからのランダム再生で、好きな曲ばかり20時間分は流せる。
 P.F.SLOAN の From a Distance(邦題「孤独の世界」) やスピッツの「Y」など、夜に聴くともの想わされるな。音源の新しいものは良い音だった。USB Audioインターフェースを使うとノイズが無くてより良い音なんだそうだが、PCの音質は諦めているという人もあった。その方はCDに焼き直して、CDPで聴き直すのだそうだ。
 それも良いかもしれないが、自分はBGM用だから、「まあ、こんなところで良しとしましょう」(←これは、間伐に行った山の土場での整木作業を教えてくれたT君がよく言っていた。これは鳶口を操る危険な作業で、丸太が積み上がって行くと、平屋一戸建ての屋根くらいの高さになった。下手に積んで崩れたら乗っている人間などぺしゃんこだが、T君は実に要領よくきれいに積んだ)としておこう。