どうにもならなかったウォーターマン

落札できて喜んだのも届くまで。首軸を清水に浸して洗浄したら、ペン先、ペン芯がバラバラに・・・。
ウォーターマン輸入代理店に修理に出したら、色んなところがダメになっていて、部品在庫はすでに本国にもなく、修理は不可能、との返事。
しかし、ここからの対応が親切で、ウォーターマンというメーカーを見直してしまった。代理店からの返送料は無料、僕が修理を希望して送った送料まで切手同封で返してくれた。そういうものなのかどうかは知らないが、予期せぬ対応で、感心した。
オークション出品者に連絡したら、自分の検品ミスでした、と直ちに代金+送料を返金してくれた。デザインも手触りも感じが良かっただけに残念だった。


続いて、同じ頃に落札した2本のパイロット万年筆のうち、黒のエリート18金細字の方のペン先が左に少しずれていた。パイロットに修理に出したら、非常に丁寧で的確な対応。交換が必要な部品は無く、分解、ペン先調整、潜り直し、洗浄、ペン先滑らか調整などで、ピカピカになって戻った。書き味もとても良い。新品状態のようだ。
2本で1700円のもので銀色の14金細字の方は全く問題なし。修理・調整には送料含め4000円弱かかったが、よい経験にはなった。修理依頼担当の女性もとてもよい声で、万年筆で記した修理の概容入り挨拶状もきれいだったから、「ま、いいか」といったところだ。
「万年筆はメンテナンスによって半永久的に使えるものですから、どうぞ今後ともご愛用ください」といったことが水茎の跡も麗しく、ブルーのインクで認めてあった。パイロットの万年筆によるものであり、インクなのであろう(当然か?)。
考えてみれば、万年筆で書かれた手紙を貰うことは最近は激減した。メールは便利に違いないが、ペンとインクの自筆の手紙というのは良いものだなあ。